日本最大の産業別労働組合UAゼンセンは、6/2、「2023年の労働条件闘争の妥結状況」について、以下の発表をしました(図表UAゼンセンサイトより)。UAゼンセンは、小売セクターの多くが加盟する産業別労働組合です。
発表によると、5月末の集計をした6月1日10時時点で、雇用形態別には、正社員(フルタイム)組合員は 1255 組合、短時間(パートタイム)組合員は367組合、契約社員組合員は140組合が妥結しました。その結果、142 万人強 の組合員の賃上げが決まったということになります。
これは、正社員組合員、短時間(パートタイム)組合員の妥結ともUAゼンセン結成後の2013年賃闘から前年までの水準を上回る賃上げとなりました。
短時間(パートタイム)組合員の妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は 52.7 円(5.08%)の引き上げとなっており、5月末時点では8年連続で正社員組合員の引き上げを上回り、雇用形態間格差是正の流れが続いています。とくにベアの引き上げ分については 4.40%(45.7 円)と物価上昇分を超えています。