6/14の小売セクターで、前日比10%超の変動があったのは、2銘柄でした。いずれも値上がり銘柄でした。
値上がり率のトップは、フレンドリー(8209)でした。関西を中心に讃岐うどんのチェーンを展開する外食企業です。株価は、前日比80円(19.56%)高の489円となり、ストップ高となって終了しました。
すでに、5/12に発表された23年3月期の最終損益(非連結)は、1億0700万円の赤字(前の期は1億5800万円の赤字)に赤字幅が縮小し、24年3月期は5000万円の黒字に浮上する見通しとなったと発表されています。基本的に、コロナ後の外食産業の回復基調にのっとって評価されているという側面はあると考えられます。
しかし今回のストップ高には、明確な上昇要因は見出せないことも事実です。株価は年初には700円台後半に達していたことを考えると、リバウンドという側面も大きいのかもしれません。また株の評価サイトでも上昇が大勢を占めるなかでのすう勢とも考えられます。いずれにしろストップ高のインパクトは、見極めが必要な状況かもしれません。
値上がり率で2位となったのは、このところのお騒がせ銘柄であるビジョナリーホールディングス(9263)でした。株価は前日比15円(13.51%)高の126円となりました。既報のとおり、旧経営陣の責任調査委員会の設置などマネジメントのゴタゴタが、株の乱高下に結びついているようです。
順位 | コード | 会社名 | 終値 | 前日比 |
1 | 8209 | フレンドリ | 489 | 19.56% |
2 | 9263 | ビジョナリー | 126 | 13.51% |