6/15、小売セクターで前日比10%超は、値上がりが2銘柄、値下がりが2銘柄の合計4銘柄となりました。
値上がり率のトップは、婦人靴の企画・販売を行うダブルエー(7683)です。
6/14に発表された同社の2023年3月期第1四半期の連結決算で、売上高が前年同期比29.8%増、純利益が前期が前期赤字から、1億300万円の黒字となり、市場予想を上回る好決算となりました。
また同社は6/14に中期経営計画(2024/1月期〜2026/1月期)を発表し、CAGR(年平均成長率)で売上が13.9%、営業利益が50%の成長を見込むと発表しました。
こうした要素を受けて、6/15に株価は一時4,375円まで上昇し、年初来高値を更新し、ストップ高水準の上昇となりました。
ダブルエーは、オンライン販売やSPA(自社製品の企画・生産・販売)戦略などでコロナ禍に強い経営基盤を築いており、今後の成長が注目されます。
値上がり率の2位でストップ高となったのは、アメカジなどの店舗を展開するシーズメン(3083)でした。同社がストップ高となった直接の理由は判然としませんが、以下の要素が関係しているかもしれません。
同社は、6/9に公益財団法人財務会計基準機構への加入状況及び加入に関する考え方等に関するお知らせを適時開示しました。
このお知らせでは、同社が2023年6月9日付で公益財団法人財務会計基準機構に加入したこと、および加入の目的や意義について説明しています。
また同社は、6/13にもコーポレートガバナンスに関する報告書を適時開示しました。
この報告書では、同社のコーポレートガバナンスに関する基本的な考え方や体制、取り組みなどを詳細に記載しています。
同社は、コーポレートガバナンス・コードの各原則を実施しない理由や今後の検討事項なども開示しており、透明性や説明責任を高める努力をしていると説明しています。
順位 | コード | 会社名 | 終値 | 前日比 |
1 | 7683 | ダブル | 4,375 | 19.05% |
2 | 3083 | シーズメン | 769 | 14.95% |
値下がり率のトップは、衣料品のセレクトショップのTOKYO BASE(3415)で、前日比-17.4%のストップ安の結果となりました。
同社は、6/14に今2024年4月期の第1四半期(2023年2~4月)決算を発表しています。これが売上高は前年同期比8.7%増、純損益が100万円の赤字と不振だったことが売りのインパクトとなったようです。
通期予想もの下方修正や期末配当は従来予想の2円から見送ることとなったことも大きく影響しています。その理由として同社は、中国現地法人の業績悪化や店舗撤退に伴う減損損失などを挙げています。
値下がり率の2位は、古本チェーンのテイツー(7610)でした。テイツーの株価は、過去10日間で7日間が前日比プラス(うち1日は+15.3%)、マイナスが2日、イーブンが1日と、上昇基調が続いていました。今回の下落は、ほぼ連騰の反動によるものと考えれられます。
順位 | コード | 会社名 | 終値 | 前日比 |
1 | 3415 | TOKYO BASE | 380 | -17.39% |
2 | 7610 | テイツー | 213 | -12.35% |