6/22、小売セクターで前日比10%超は、値上がりが2銘柄となりました。
値上がり率のトップは、居酒屋チェーンや再生可能エネルギーを展開する海帆(3133)でした。株価は午後になってストップ高で張りついて、ストップ高で大引けとなりました。同社は6/16にも10%を超える伸びを記録しており、6/14からの6日間のうち5日間で前日比を超えています。
このストップ高は、6/22の大引け後に発表された開示情報に理由がありました。それは、同社の代表取締役社長が、同社の関係会社に6/20付で300万株の異動を行ったというものでした。その動きが思惑を呼び、急騰につながったものと考えられます。本質的には業績には関係のない株操作が呼び込んだ高値は、今後どのように動いていくか注目です。
値上がり率の第2位は、小僧寿し(9973)でした。過去に債務超過に陥ったこともある持ち帰り寿司の老舗の同社は、デリバリーでコロナ禍に回復を果たしたものの、2023年は株価は20円以下のまま低迷していました。それが、6/21に20円を超え、同社は同日、第三者割当による新株予約権の大量行使を実施し、行使完了を情報開示しました。こうした株の動きを受けて、翌日となる6/22に株価が急騰するという動きになりました。
5/12に2023年12月期第1四半期の連結決算が発表されており、それは減収増益基調(ただし純損失)でした。コロナ禍から急回復する外食企業が多いなかで、同社の第2四半期がどのような推移となったかが注目されます。
順位 | コード | 会社名 | 終値 | 前日比 |
1 | 3133 | 海帆 | 748 | 15.43% |
2 | 9973 | 小僧寿し | 23 | 15.00% |