7/3、小売セクターで前日比10%超は、値上がり1、値下がり1の2銘柄となりました。
値上がり率トップは、またもや霊園や納骨堂の受託開発・販売大手ニチリョク(7578)でした。6/29に前日比+24.7%、6/30に前日比+8.1%、7/3に前日比+11.11%と3連騰となっています。
6/29の急騰の際に指摘したように、7/1からスタートした、檀家ではない人でも寺院の本堂で葬儀を執り行うことができる新サービス「本堂葬儀」の提供が、引き続き材料視されたものと考えられます。
改めて説明すると、本堂葬儀は、歴史ある寺院の本堂で、寺院の宗派の法式に則って執り行う葬儀です。
現在、提携寺院は東京を中心とした首都圏で3寺、今後は協賛寺院を拡大していく予定だとしています。
また6/30には、「上場維持基準の適合に向けた計画に基づく進捗状況について」を発表しました。
それによると、株主数や流通株式数等を大きく確保しながら、移行基準日に続き今回も、流通株式時価総額のみ基準に達していないという結果となったと説明しています。
こうしたコンプライアンス重視の姿勢も好感されたものと思われます。
今後、新根ねらいでどこまで伸びていくのかが注目されています。
順位 | コード | 会社名 | 終値 | 前日比 |
1 | 7578 | ニチリョク | 340 | 11.11% |
同日、値下がり率のトップは、SDGs企業を標榜するクラダシ(5884)でした。同社は6/30に東証グロース市場に上場したIPOです。同社はフードロス削減のためのソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」を運営しています。
7/3は、上場後2営業日目となりましたが、上場初日の6/30は公開価格(520円)に対し、+53.8%上回る800円で初値を形成しました。
しかしその後897円まで上伸した後は、換金目的の売りが膨らんで800円で引けた後は、7/3も前営業日比で下落率は一時12%を超えることもありました。
日経上昇局面での上場で、反転して今後再び上昇軌道に乗るのか、下落傾向がまだ収まらないのか、いまの時代のトレンドとしての社会問題解決を掲げる企業評価が興味深いところです。
順位 | コード | 会社名 | 終値 | 前日比 |
1 | 5884 | クラダシ | 700 | -10.83% |