7/7、小売セクターで前日比10%超となったのは、値上がり2銘柄、値下がり2銘柄でした。
値上がり率トップは、紳士衣料の専門チェーン、タカキュー(8166)でした。
同社は2022年2月期事業年度末に債務超過に陥り、2023年2月期も債務超過の解消に至っていません。
7/5、13:00に同社は、6月の月次売上高情報を開示しました。売上高対前期比95.4%、客数72.0%、客単価116.3%と第一四半期の平均を下回る振るわないものでした。
株価が上昇したのは、同日アパレル大手のオンワードホールディングスが前日比+18.96%と大幅に伸びたことに牽引されたものという見方があります。
2024年2月期の債務超過解消をめざしていますが、筆頭株主のイオンの思惑、上場廃止などの可能性など、不透明な状態といえます。
値上がり率の2位は、食品ディスカウントストアの大黒天物産(2791)でした。
7/7は大幅高で5連騰となりました。
同社は7/6取引終了後、2023年5月期の連結決算発表を行いました。
結果は、売上高は2,422億4,300万円(前年同期比8.1%増)、経常利益は48億4,400万円(前年同期比45.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は31億1,600万円(前年同期比44.5%減)というものでした。
しかし2025年5月期の会社業績予想では、対前期比で売上高+6.2%、経常利益+25.9%と、当期利益+18.7%と、増収増益予想で、実績値では2022年5月期には及ばないものの、投資家の評価を受ける結果となったようです。
順位 | コード | 会社名 | 終値 | 前日比 |
1 | 8166 | タカキュー | 84 | 12.00% |
2 | 2791 | 大黒天物産 | 6,310 | 11.68% |
値下がり率トップは、海帆(3133)でした。7/6にストップ安をつけ、2連続のストップ安と下落の勢いが止まりません。
下落は3連続となりましたが、下落要因が不明です。このところの乱高下はマネーゲームの様相を呈していると言えるかもしれません。
値下がり率の2位は、ニチリョク(7578)でした。
好材料が出揃って、利確売り、手仕舞いの相場となっている模様です。
大幅下落の2社の7/10の週の動きは、下落基調が止まらないのか、底を打つのか、注目となっています。
順位 | コード | 会社名 | 終値 | 前日比 |
1 | 3133 | 海帆 | 574 | -14.84% |
2 | 7578 | ニチリョク | 304 | -11.37% |