ローソン、ストップ高の爆上げ!

ローソン、ストップ高の爆上げ!

2023年7月12日

7/12、小売セクターで前日比10%超となったのは、値上がり2銘柄、値下がり2銘柄でした。
値上がり率トップは、ローソン(2651)でした。ストップ高で引けました。
値上がりの直接の要因は、第一四半期の連結累計期間で営業収益と利益が大幅増となったことによるものです。
コンビニエンスストア大手のローソンは、2023年3月1日から5月31日までの第1四半期の連結累計期間において、営業収益が前年同期比11.9%増の2,641億円、税引前四半期利益が同73.4%増の240億41百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同92.1%増の160億95百万円となったと発表しました。
IFRSに準拠した連結財務諸表を開示しており、前第1四半期連結累計期間の数値もIFRSベースに組み替えて比較・分析を行っています。
ローソンは、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類感染症に変更されるなどアフターコロナへの移行が進む中で、中期経営ビジョン「ローソングループChallenge 2025」の実現に向けて取り組みました。
具体的には、店舗改装や冷凍食品や日用品などの日常使いの商品の拡充を基盤に、各エリアカンパニーで品揃えの「幅」と在庫の「量」にこだわった売場の強化を推進したほか、「無印良品」や「まちかど厨房」などのサービスを拡大したとのことです。
また、「地域密着×個客・個店主義」の実現に向けてカンパニー制を全国8エリアに拡大し、権限及び機能を本部から現場に移行し、顧客価値の創造を徹底追求する体制を強化しました。
商品及びサービスの状況では、「からあげクン」や「金しゃりおにぎり」などのカウンターファストフードや米飯が好調に推移したほか、化粧品やフードデリバリーサービスなども売上が伸長しました。
国内コンビニエンスストア事業の商品群別チェーン全店売上高は、食品が前年同期比13.9%増、飲料が同10.8%増、その他が同7.8%増となりました。
ローソンは、創立50周年を迎える2025年に向けて、「新・マチのほっとステーション」を実現するためのプロジェクト「ハッピー・ローソン・プロジェクト!(ハピろー!)」を展開し、「圧倒的な美味しさ」「人への優しさ」「地球(マチ)への優しさ」の3つの約束を実現するための施策を推進しています。

値上がり率の第2位は、タカキュー(8166)でした。
株価急上昇の理由は、第1四半期で黒字転換を果たしたためです。商品では、オーダースーツや高機能商品が好調でした。
アパレル・ファッションのタカキューは、2023年3月1日から5月31日までの第1四半期の累計期間において、売上高が29億3千9百万円(前年同期比13.4%減)、営業利益が1億3千9百万円(同営業損失1億4千5百万円)、経常利益が1億5千7百万円(同経常損失1億1千9百万円)、四半期純利益が1億3千7百万円(同四半期純損失1億3千9百万円)となり、黒字に転換したと発表しました。
タカキューは、2024年2月期を商売の再建による黒字化達成と上場維持に向けた1年と位置づけ、事業構造改革の総仕上げにより、強固な黒字体質への変革を目指していました。
営業面では、実店舗とEコマースをシームレスに利用できる”OMO環境“に特化した店舗実験やEコマースの売上拡大に注力しました。
商品面では、新常態で加速したオフィスカジュアル化等、消費者ニーズの変化に対応した品揃えの充実を図り、日常生活やビジネスシーンを快適にする高機能商品「Happy Function」やオーダースーツなどが好調に推移しました。
店舗面では、タカキューを1店舗出店し、一方で3店舗退店し、前年同期比34店舗減の128店舗となりました。

順位コード会社名終値前日比
12651ローソン7,26115.97%
28166タカキュー10013.64%
7/12、小売セクター値上がり率前日比10%超銘柄ランキング

値下がり率のトップは、ゼネラル・オイスター(3224)でした。
遡るところ9日間、そのうち同社は8日間で前日比をクリアして推移してきました。
商品政策への高い評価も相まって、株価は強い上昇基調とみなされていましたが、7/12にとくに急落する要素は表面的にはありませんでした。
7/13に再反発してくるのか、さらなる下落を辿るのか注目となっています。
値下がりの第2位は、ポプラ(7601)でした。
同社は7/11の後場に、2024年2月期第1四半期の連結決算を発表しました。
前期、債務超過に陥っていた同社ですが、今回の決算発表では、黒字浮上となりました。
同社は、債務超過解消に向けた取り組みの進捗状況についても、同日発表しています。
それによると、2022年2月期に債務超過となったことを受けて、収益改善に向けた取り組みを進めていると報告しました。
2024年2月期第1四半期連結累計期間においては、営業利益83百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益152百万円を計上し、純資産の額は155百万円となりました。
同社は、「ローソン・ポプラ事業」と「スマートストア事業」の2つの事業を展開しています。
「ローソン・ポプラ事業」では、ローソンのメガフランチャイザーとして、既存店売上前年同期比は110.9%と好調に推移しました。
「スマートストア事業」では、施設内に展開する「ポプラ」「生活彩家」ブランドや、無人ミニコンビニ「スマートセルフ」を出店し、売上前年同期比は109.9%と大きく伸ばしています。
同社は、中期事業計画(2024年2月期~2026年2月期)に基づき、引き続き「ローソン・ポプラ事業」で着実に収益を獲得しつつ、「スマートストア事業」の再編を行い、お弁当等の外部販売の拡大や、冷凍惣菜等の製造を開始するなど、安定的な黒字化に向けた収益体制の構築を進めていくとしています。

順位コード会社名終値前日比
13224ゼネラル・オイスター1,401-12.38%
27601ポプラ224-11.46%
7/12、小売セクター値下がり率前日比10%超銘柄ランキング