7/14、小売セクターで前日比10%超となったのは、値上がり1銘柄、値下がり3銘柄でした。
値上がり率のトップは、シー・ヴイ・エス・ベイエリア(2687)で、2日連続のストップ高となりました。
7/13にレポートしたように、同社の第1四半期の連結業績の好調が力強い買いの誘因となっています。
7/12に同社はまた、業績予想の上方修正も発表しました(表参照)。
この勢いが週を跨いで7/18にどのような展開になっているのか注目されます。
営業総収入 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する 四半期純利益 | 1株当たり四半期純利益 | ||
前回発表予想(A) (2023 年4月 12 日公表) | 百万円 3,550 | 百万円 99 | 百万円 91 | 百万円 63 | 円 銭 12.76 | |
今回発表予想(B) | 3,696 | 233 | 227 | 169 | 34.24 | |
増 減 額(B-A) | 146 | 134 | 136 | 106 | ||
増 減 率(%) | 4.1 | 135.4 | 149.5 | 168.3 | ||
(参考)前期実績 | 3,356 | △44 | △63 | △78 | △15.80 |
順位 | コード | 会社名 | 終値 | 前日比 |
1 | 2687 | シー・ヴイ・エス・ベイエリア | 798 | 14.33% |
値下がり率のトップは、白鳩(3192)でした。一時はストップ安まで売り込まれる状態でした。
理由は大きく、以下のとおりです。
まず第1に、業績予想の下方修正の発表が、7/13にありました。
2024年2月期の単独業績予想について、売上高が69億円から64億6600万円(前期比1.8%増)へ、営業利益が1億1800万円から9300万円(同62.5%増)へ、純利益が4200万円から1800万円(同75.3%減)へと発表されました。
とくに利益減額が売りの要因となったようです。
同社は、競合他社との競争激化(楽天やAmazonなどの大手ECサイトがインナーウェアの販売に力を入れていること)、原材料価格の高騰、円安の影響を下方修正の要因として挙げています。
値下がり率の2位は、百貨店業態の松屋(8237)でした。
7月13日に発表した第1四半期の連結業績は、売上高は9,475百万円と前年同四半期に比べ 1,593百万円(+20.2%)の増収、「収益認識に関する会計基準」等適用前の売上高に相当する総額売上高は26,105百万円と前年同四半期に比べ6,650百万円(+34.2%)の増収となりました。
また営業利益は397百万円と前年同四半期に比べ 721 百万円の増益、経常利益は 381 百万円と前年同四半期に比べ677 百万円の増益、親会社株主に帰属する四半期純利益は 315 百万円と前年同四半期に比べ 672百万円の増益となりました。
決算は悪くありませんでしたが、プラス要因がすでに株価に織り込まれ済みとみなされたために大幅下落になっていると、市場関係者は分析しています。
順位 | コード | 会社名 | 終値 | 前日比 |
1 | 3192 | 白鳩 | 373 | -15.99% |
2 | 8237 | 松屋 | 1,090 | -13.49% |