DDグループ、爆上げでストップ高!

DDグループ、爆上げでストップ高!

2023年7月18日

7月18日、小売セクターで前日比10%超となったのは、値上がり7銘柄、値下がり1銘柄でした。
値上がり率トップは、DDグループ(3073)で、24%増のストップ高となりました。
この爆上げは、7月14日の閉場後に発表された2024年2月期第1四半期決算の好業績を受けてのものです。
同社は業績のポイントを以下のように説明せしています。
・第1四半期連結累計期間の各段階利益が過去最⾼益で着地。
・2024年2⽉期の連結業績予想(第2四半期累計及び通期)を上⽅修正。
値上がり率の2位は、エスエルディー(3223)で、20.83%増のストップ高となりました。
その理由は、前週末14日、2024年2月期単独業績予想について、売上高を32億1700万円から33億1200万円(前期比7.2%増)、営業利益を3400万円から5000万円(前期2億5600万円の赤字)、最終利益を4200万円から4800万円(同2億3800万円の赤字)へと上方修正したことが好感されたためです。
今回の上方修正は、飲食サービス事業の好調が主な要因です。同社はアニメなどのキャラクターをモチーフにしたメニューを展開するコラボイベントを実施し、集客向上につながっています。また、コンテンツ企画サービス事業も堅調に推移しています。同社は優良コンテンツを活用した常設コラボカフェ及び運営の受託をしているプロデュース案件を多く抱えており、これらの案件が好調に推移しています。
なお、同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高9億4300万円(前年同期比28.8%増)、営業利益3600万円(前年同期8800万円の赤字)、最終利益3800万円(同4100万円の赤字)でした。

値上がり率の3位は、シー・ヴイ・エス・ベイエリア(2687)でした。
前週からストップ高2回を含む7連騰となっています。
業績好調による買いが続いている模様です。
その業績をまとめておくと、第一に、ホテル事業の回復で業績が好調でした。
第1四半期の営業利益は1.7億円で、前年同期比1.9億円の損益改善。上半期予想は従来の1億円から2.3億円に、通期では1.8億円から3.1億円に上方修正しました。
ホテル事業において、経済活動正常化に伴う人流の回復でインバウンド需要が急速に回復。また、「全国旅行支援」の期間延長などもあって各施設の稼働率、客室単価の改善が進みました。
値上がり率の4位は、ベクターホールディングス(2656)でした。
同社は前週7月14日に、「親会社及びその他の関係会社の異動に関するお知らせ」などの発表がありました。
それが株価にどの程度の影響を及ぼしたかは不明ですが、経営と支配関係をめぐる変動は、その動きがそれほどでなくても、同社の株価変動に影響があると推測されます。
値上がり率の5位は、NEWART(7638)でした。
ブライダルジュエリーなどの基幹事業が好調に推移しているNEWARTホールディングスは、24年3月期の配当予想を修正し、年間配当を70円から100円に30円増額すると発表しました。
これは、前期と同等の配当水準を維持することに加え、成長投資を優先し株主利益と企業価値の最大化を図るという経営方針に基づくものです。
好調な業績と感謝特別配当の前倒し発表を受けて、投資家からポジティブな反応が見られました。
値上がり率の6位は、値動きの激しい海帆(3133)でした。
この動きは、7月13日に発表された大量保有報告による影響と考えられます。
株式会社コヒーレントシステムズは、海帆株式の保有割合が5%を超えたことを7月13日に財務省に報告しました。
報告書によれば、海帆株式の保有比率は7.58%であり、報告義務発生日は6月20日です。
値上がり率の7位は、スマホなどモバイル機器関連アクセサリーを企画販売するHamee(3134)でした。
NEという連結子会社がスピンオフして独立し、上場の準備を始めると発表したため、投資家から好感されたようです。
Hameeの株主にはNEの株式を現物配当として交付する予定で、スピンオフの条件として東証の上場承認を得ることを目指します。
詳細なスピンオフや上場時期はまだ未定で、必要に応じて業績への影響などを速やかに開示するとしています。
なお、日証金はHameeの株式について制度信用取引の新規売買や買いの現引きに伴う貸借取引の申し込み停止措置を実施すると発表していますが、弁済繰り延べ期限が到来した買いの現引きは除外されます。

順位コード会社名終値前日比
13073DDグループ1,55024.00%
23223エスエルディー87020.83%
32687シー・ヴイ・エス・ベイエリア91114.16%
42656ベクター・ホールディングス39711.52%
57638NEWART1,75411.37%
63133海帆61910.54%
73134Hamee1,01510.09
7/18、小売セクター値上がり率前日比10%超銘柄ランキング

値下がり率のトップは、衣料、玩具など中古品販売店を愛知でロードサイド展開する買取王国(1183)でした。
同社は、2024年2月期の第1四半期(3-5月)の経常利益が前年同期比で21%増の1.4億円となり、上期計画の1.8億円に対して進捗率は77.4%でしたが、3年平均の85.0%を下回りました。
これが株価に影響したようです。
売上営業利益率は8.0%から8.6%に改善し、売上高も前年同期を上回っています。
主要商材のファッション・ホビー・工具が順調に伸び、トレカのトレーディングカードAI読取システムの導入も成果を上げていることが報告されています。
第1四半期累計の売上高は1,588百万円(前年同期比15.0%増)、営業利益は137百万円(同23.1%増)、経常利益は144百万円(同21.4%増)、四半期純利益は92百万円(同26.9%増)となっています。

順位コード会社名終値前日比
13181買取王国1,183-10.51%
7/18、小売セクター値下がり率前日比10%超銘柄ランキング