7月21日、小売セクターで前日比10%超となったのは、値上がり2銘柄でした。
値上がり率トップは、DDホールディングス傘下でカフェ業態を展開するエスエルディー(3223)でした。
ストップ高で引けました。
同社は、2023年7月14日の取締役会にて、2023年3月1日から2024年2月29日までの2024年2月期の業績予想を修正しました。修正後の予想は以下の通りです。
売上高:前回予想から2.9%増の3,312百万円
営業利益:前回予想から47.0%増の50百万円
経常利益:前回予想から12.5%増の54百万円
当期純利益:前回予想から14.2%増の48百万円
1株当たり当期純利益:前回予想から16.85円から30.75円への増加
修正の理由は、飲食サービスでアニメキャラクターをモチーフにしたコラボイベントの実施による集客向上や、優良コンテンツを活用した常設コラボカフェの好調な推移に加え、メニュー改定による原価低減と本社コスト削減の効果で売上原価圧縮が行われたことなどが挙げられます。
また、同時に発表された第1四半期(3~5月)の決算は、売上高が9,430百万円(前年同期比28.8%増)、営業利益が360百万円(前年同期880百万円の赤字)、最終利益が380百万円(前年同期410百万円の赤字)でした。
業績の上方修正は要因のひとつですが、すでに発表から4日以上経っており、そのインパクトはすでに織り込み済みと考えると、本日のストップ高の直接要因は、不明と見ることができます。
7月24日からの週の値動きが注目されます。
値上がり率の2位は、GenkyDrugStores(9267)でした。
同社は、前日に2023年6月期の業績を上方修正したことで大幅に反発しました。
営業利益は従来の予想から18.2%増の67.1億円に引き上げられ、既存店の売上が想定以上に伸び、鮮度管理の改善による廃棄抑制やコストコントロールにより販管費が抑えられたとみられます。
売上高も9.3%増の1690億5900万円に上振れて着地し、純利益も7.8%増の47億6500万円となりました。
市場では利益の修正幅が予想を上回っていることから、さらなる好感を受けています。
順位 | コード | 会社名 | 終値 | 前日比 |
1 | 3223 | エスエルディー | 1,073 | 16.25% |
2 | 9267 | Genky DrugStores | 4,820 | 14.08% |