10月4日、小売セクターで株価が前日比10%超となったのは、値上がり2銘柄でした。
値上がり率のトップは、2連続でストップ高が続いたケーヨー(8168)でした。同業のDCMホールディングス(3050)がケーヨーに対して株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表したことが理由です。TOB価格は1株1300円で、完全子会社化を目指す計画です。そのため、時価はTOB価格にサヤ寄せする形で買われています。これがケーヨーの株価が大きく上昇している主な理由となっています。具体的には、ケーヨーの株価は前日比15.8%高の1298円まで上昇しました。これは、ケーヨーが関東を地盤とするホームセンターの大手であることから、投資家たちがこのTOBを好機と捉え、積極的にケーヨーの株を買い進めている結果と考えられます。
値上がり率の2位は、天満屋ストア(9846)でした。同社が自己株式の取得を発表したことが理由と考えられます。具体的には、2023年10月4日に開催された取締役会で、自己株式を取得すること、およびその具体的な取得方法について決議が行われました。これは経営環境の変化に応じた機動的な資本政策の一環として行われるものです。
取得の方法としては、2023年10月5日午前8時45分の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において、本日(2023年10月4日)の終値(最終特別気配を含む)1,210円で買付けの委託を行う予定です。取得しうる株式の総数は26,400株(上限)、株式の取得価額の総額は32,000,000円(上限)となっています。
順位 | コード | 会社名 | 終値 | 前日比 |
1 | 8168 | ケーヨー | 1,297 | 15.70% |
2 | 9846 | 天満屋ストア | 1,210 | 11.21% |