コックス、3連騰!

コックス、3連騰!

2023年10月17日

10月16日、小売セクターで株価が前日比10%超となったのは、値上がり1銘柄、値下がり2銘柄でした。
値上がり率トップは、コックス(9876)でした。前週からの3連騰となりました。
同社は、当第2四半期連結累計期間の連結業績で、売上高が前年同期比102.8%、営業利益が前年同期比257.6%、経常利益が前年同期比323.1%、親会社株主に帰属する四半期純利益が前年同期比473.5%と大幅に増加しました。
業績の好転と成長性の高さを市場に評価されていると考えられます。

値下がり率のトップは、DDグループ(3073)でした。株価が大幅に下落したポイントは、業績予想上方修正が想定通りだったことが考えられます。
同社は前週末に上半期の決算を発表し、営業利益が16.7億円で前年同期比21.8億円の損益改善となりました。これは従来予想の13.9億円を上振れしたものであり、通期予想も従来の22.5億円から29.5億円に上方修正されました。
しかし、この業績予想上方修正は、市場の想定通りだったと考えられます。第1四半期の決算発表後に株価は急伸しており、業績上振れは相当程度織り込まれていたとみられます。
業績予想上方修正による株価上昇は、すでに出尽くし感があったと考えられます。第1四半期の決算発表後に株価が急伸したため、業績上振れに期待した投資家がすでに多く買い出していた可能性があります。
上半期決算発表後に株価は反落し、ストップ安となりました。

順位コード会社名終値前日比
19876コックス28520.76%
前日比値上がり率10%超銘柄

値下がり率の2位は、ANAP (3189)でした。
同社は、23年8月期の連結最終損益が11.6億円の赤字となり、従来予想を下回り、4期連続赤字となったことを発表しました。
前期末に債務超過に陥り、資金繰りが悪化してい増す。
同社は、株式会社ネットプライスと資本業務提携を締結し、事業再生ADR手続を利用することとしましたが、その効果も不透明な状態です。
また、24年8月期の業績見通しを開示しませんでした。これは、事業再生の進捗や市場環境の変化などにより業績予測が困難であることを示しています。
同社の経営状況や将来性に対する不安や不信感が高まり、株価が急落したと考えられます。

順位コード会社名終値前日比
13073DDグループ1,419-21.99%
23189ANAP190-17.03%
前日比値下がり率10%超銘柄