順位 | コード | 会社名 | 終値 | 前日比 |
1 | 7918 | ヴィアHD | 148 | 17.46% |
2 | 7646 | PLANT | 1,105 | 15.71% |
10月24日、小売セクターで株価が前日比10%超は、値上がり2銘柄、値下がり1銘柄の3銘柄。
値上がり率トップは、ヴィア・ホールディングス(7918)。
高騰の理由は、
・上半期業績予想を上方修正したこと。営業損益が従来予想の赤字から一転して黒字になる見通しとなったことで、収益力の改善が評価されたと考えられる。
・新たな収益構造改革に取り組んでいること。店舗オペレーションや商品開発の見直しなどによって、変動経費のコントロールが進んだことで、利益率の向上が期待されたと考えられる。
・政府の支援策を受けていること。光熱費負担軽減支援などの政策によって、コロナ禍での経営環境の悪化を緩和することができたと考えられる。
業績や収益構造に関して好材料が相次いだことで、市場から高く評価された。
値上がり率の第2位はPLANT(7646)。2日連続のストップ高となった。
・前期の経常利益が従来予想を大幅に上回り、減益予想から一転して増益で着地したこと。これは、改装での既存店活性化やPB強化などの収益構造改革の効果が現れたと見られる。
・今期の経常利益も前期比で4.1%増となる見通しを発表した。引き続き収益構造改革に取り組むとしたことや、新型コロナウイルス感染症の影響が落ち着くと見込んだことが要因か。
・前期の年間配当を10円増額し、今期も18円増配する方針を示したこと。これは、株主還元に積極的な姿勢を示したことで、投資家の評価が高まったと考えられる。
・75万株(発行済み株数の9.70%)、または10億円を上限とする自社株買いを実施すると発表したこと。これは、自社株価に対する自信の表れであり、株式需給の改善やEPSの向上が期待されたと考えられる。
・36万2800株(発行済み株数の4.45%)の自社株を消却すると発表したこと。これは、自社株買いに続いて資本政策の一環であり、自己資本比率の向上やROEの改善が期待されたと考えられます。
以上のように、業績や資本政策に関して好材料が相次いだことで、市場から高く評価されたといえる。
順位 | コード | 会社名 | 終値 | 前日比 |
1 | 9890 | マキヤ | 1,015 | -14.20% |
値下がり率のトップは、マキヤ(9890)。
下落理由は、上期経常利益を大幅に上方修正したことで、株価が急騰し、過熱感が強まったこと。上期経常利益は従来予想の7.3億円から10.5億円に44.9%上方修正し、前年同期比32.7%増益見通しとなったことで、市場から高く評価された。しかし、その反動で利食い売りが集中したと考えられる。
業績の伸び悩みやコスト増加の懸念があること。下期の業績見通しは上期と同水準の10.5億円となっており、前年同期比では2.8%減益となることから、成長力に疑問符がついたと考えられます1。また、食品などの販売価格上昇や人件費の高騰など、コスト面での圧迫要因もあることから、利益率の低下が懸念されたと考えられる。
市場全体の下落に連動したこと。10月24日は日経平均株価が178.67円安の32,315.99円で取引を終えたことから、市場全体の売り圧力に押されたと考えられる。
業績やコスト面に関して不安材料があることや、市場全体の下落に影響を受けたことで、株価が下落したといえる。