順位 | コード | 会社名 | 終値 | 前日比 |
1 | 3064 | モノタロウ | 1,455 | 14.75% |
2 | 7515 | マルヨシ | 3,745 | 10.64% |
11月6日、小売セクターで株価が前日比10%超動いた銘柄は、値上がり2銘柄、値下がり1銘柄の合計3銘柄だった。
値上がり率トップは、MonotaRO(3064)。
株価急騰の理由は、同社が2023年12月期第3四半期の連結決算を発表し、増収増益を達成したことが要因と考えられる。
売上高は前年同期比12.8%増の1,872.23億円、営業利益は同18.6%増の229.19億円、経常利益は同18.3%増の231.45億円、四半期純利益は同23.3%増の161.71億円となった。
MonotaROは、インターネット広告の出稿や検索エンジン最適化(SEO)などを活用して新規顧客の獲得を図り、顧客ごとに最適化された販促活動を展開した。
さらに、在庫商品点数の充実や大企業顧客向けの購買管理システムとの連携による間接資材の販売など、顧客基盤の拡大にも注力した。
物流の能力も強化するため、ディストリビューションセンターの設備拡充も行った。
これらの取り組みにより、MonotaROは第3四半期累計期間中に約83.9万口座の新規顧客を獲得し、登録会員数は現在8,845,412口座に達した。
なお、MonotaROの株価は、グロース株の上昇局面でリバウンドを狙った取引が行われたことも影響している。
値上がり率の2位は、マルヨシセンター(7515)。
株価急騰の理由は、同社が10月11日に第2四半期累計(3-8月)の連結経常損益が1億6000万円の黒字となったことが発表されたため。
ただし、会社側が発表した上期実績に基づいて試算された9-2月期(下期)の連結経常利益は、前年同期比で47.0%減の1億4000万円となる見込み。
また、直近の3ヵ月間である6-8月期(2Q)の連結経常損益は4100万円の黒字となり、売上営業損益率も前年同期の-1.1%から0.4%に改善した。好調な業績が株価の上昇に寄与したと考えられる。
順位 | コード | 会社名 | 終値 | 前日比 |
1 | 9831 | ヤマダHD | 434.3 | -10.18% |
値下がり率トップは、ヤマダホールディングス(9831)。
株価が大きく下落したのは、同社が市場予想を下回る第2四半期の決算を発表したことによるもの。
同社は7-9月期の営業利益が93億円で前年同期比23.7%増となったものの、120億円程度の市場予想を下回った。販管費などのコスト増が想定より大きかったことが影響したと見られている。
上半期の営業利益は204億円で前年同期比3.0%増にとどまり、据え置きの通期計画505億円に対する進捗率は40.4%と低迷した。下半期には前年同期比24.1%増の301億円に伸びる必要があるが、市場では未達の懸念が強まっている。
足元で株価が高値圏にあったこともあり、決算発表後に売りが優勢となった。