ロイヤル・ホールディングスが業績上方修正した理由

ロイヤル・ホールディングスが業績上方修正した理由

2024年8月2日

ロイヤルホールディングス株式会社(以下、ロイヤルHD)は、2024年5月10日に発表した2024年12月期第2四半期(中間期)および2024年12月期(通期)の連結業績予想を修正しました。この修正は、最近の業績動向を踏まえたものであり、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する純利益のすべての指標で前回予想を上回る見通しとなっています。

修正の概要

ロイヤルHDの業績予想の修正内容は以下の通りです。

2024年12月期第2四半期(中間期)

  • 売上高: 前回予想の71,500百万円から72,600百万円へ(増加額1,100百万円、増加率1.5%)
  • 営業利益: 前回予想の2,800百万円から3,400百万円へ(増加額600百万円、増加率21.4%)
  • 経常利益: 前回予想の2,500百万円から3,350百万円へ(増加額850百万円、増加率34.0%)
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益: 前回予想の2,100百万円から2,950百万円へ(増加額850百万円、増加率40.5%)

2024年12月期(通期)

  • 売上高: 前回予想の148,000百万円から149,200百万円へ(増加額1,200百万円、増加率0.8%)
  • 営業利益: 前回予想の7,000百万円から7,200百万円へ(増加額200百万円、増加率2.9%)
  • 経常利益: 前回予想の6,400百万円から6,800百万円へ(増加額400百万円、増加率6.3%)
  • 親会社株主に帰属する当期純利益: 前回予想の4,800百万円から5,400百万円へ(増加額600百万円、増加率12.5%)

修正の理由

第2四半期(中間期)の修正理由

  1. 個人消費の回復: 新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に移行し、人流が活発化。これに伴い、個人消費が持ち直し、外食や宿泊の機会が増加。
  2. 外食事業の好調: 高付加価値商品の提供やブランド価値向上の取り組みにより、売上高が予想を上回る水準に。
  3. ホテル事業とコントラクト事業の回復: 訪日外国人の増加による観光需要の回復が売上高に寄与。
  4. 費用面の改善: 原材料価格や人件費の上昇が続くものの、増収による増益効果や経営施策の収益性改善、機内食事業の回復による持分法投資損益の良化が利益を押し上げた。

通期の修正理由

  1. 売上高の堅調な推移: 個人消費の持ち直しには弱さも見られるが、各事業セグメントで売上高が概ね計画と同水準で推移。
  2. コスト増の継続: 原材料価格や人件費の上昇が続くことを前提としつつも、売上高の増加が利益を押し上げる見通し。

まとめ

ロイヤルHDの業績上方修正は、個人消費の回復や外食事業の好調、観光需要の回復など、複数の要因によるものです。これらの要因が相まって、売上高や利益が予想を上回る結果となりました。今後も原材料価格や人件費の上昇が続く中で、経営施策の効果や市場環境の変化に注目が集まります。

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