AmidAホールディングス、前日比+46.98%もの急騰!

AmidAホールディングス、前日比+46.98%もの急騰!

2023年8月17日

8月16日、小売セクターで株価が前日比10%超となったのは、値上がり1銘柄、値下がり1銘柄の合計2銘柄となりました。

値上がり率トップは、AmidAホールディングス(7671)でした。株価が急騰した理由は、以下の要因によるものです。

1.東証の制限値幅拡大: 東京証券取引所(東証)は制限値幅の上限を400円に拡大しました。制限値幅とは、株価が一定の幅を超えて上下することを制限する仕組みで、この拡大は株価変動の幅を広げる効果があります。制限値幅の拡大により、株価の急激な変動が許容される幅が広がり、その結果として株価の急騰が引き起こされる可能性があります。

2.ラクスルによるTOB(公開買い付け)実施: 8月10日にラクスル(4384)がAmidAホールディングスの株に対してTOBを実施すると発表しました。TOBとは、他社が特定の対象企業の株式を買い付ける公開的な手続きのことであり、通常は買い付け価格が株価よりも高い場合、株価がその価格に近づく傾向があります。この場合、ラクスルがAmidAホールディングスのTOB価格を1株につき951円と設定しており、TOB期間中にその価格に近づく動きが見られたことが株価急騰の一因となった可能性があります。

3.上場廃止の予定: ラクスルによるTOB期間は9月25日までとされており、同期間中にTOBが完了することが予定されています。また、TOBが成功した場合、AmidAホールディングスの株は上場廃止となる見込みです。これにより、市場からの供給が減少するため、株価の需要と供給のバランスが変動し、株価の急騰が引き起こされる可能性があります。

以上の要因が組み合わさり、AmidAホールディングスの株価が急騰したと考えられます。

順位コード会社名終値前日比
7671AmidAホールディングス94846.98%
前日比値上がり率10%超銘柄

値下がり率トップは、SANKO MARKETING FOODS( 2762)でした。株価急落の理由は、同社が発表した2023年6月期の決算内容に関連しています。以下のポイントが急落の理由とされています。

1.営業損益の赤字: 2023年6月期の決算では、SANKO MARKETING FOODSは7.5億円の営業損失を計上しました。前期の11億円の赤字からは赤字幅が縮小していますが、それでも赤字であることが市場に対するネガティブな影響を与えました。

2.下方修正からの下振れ: 第3四半期決算時に下方修正した水準からは、さらに下振れした結果となりました。つまり、当初の予想に対して経営状況が悪化してしまったことが株価に対する圧力となりました。

3.回復見通しの鈍さ: 同社は、2024年6月期には0.3億円の黒字に回復する見通しを示していますが、市場の期待と比較して回復ペースが鈍いとの見方が広がりました。四季報予想では、より高い6.5億円の黒字見通しとされており、これに対する達成度の低さが市場の評価を下げる要因となりました。

以上の要因が重なり、市場参加者は同社の業績回復の鈍さや将来の見通しに対する不安から、株価を急落させる結果となったと考えられます。

順位コード会社名終値前日比
2762SANKO MARKETING FOODS172-11.34%
前日比値下がり率10%超銘柄
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