8月17日、小売セクターで株価が前日比10%超となったのは、値上がり1銘柄のみでした。値上がり率のトップは、フジタコーポレーション(3370)で、ストップ高となりました。
その要因は、
1.固定資産の譲渡発表: フジタコーポレーションは前日に、北海道において自社店舗及び賃貸不動産として利用している土地・建物を国内法人に譲渡することを発表しました。この譲渡は帳簿価額での売買とされ、譲渡益は発生しない見込みです。
2.収益改善の評価: 14日に発表された4~6月期の連結決算が、前年同期に比べて売上高が増加し、営業損益が黒字に転換したことが評価されました。収益改善の進展が買いを呼び込み、株価が上昇しました。
3.新型コロナウイルス対策の緩和: 新型コロナウイルス対策の緩和が追い風となり、フジタコーポレーションの業績にポジティブな影響をもたらしました。商品価格値上げや子会社の取得により売上高が増加し、収益に寄与しました。
4.経営資源の有効活用: フジタコーポレーションは経営資源の有効活用に伴う資産効率向上を図る動きが評価されました。この取り組みは流通時価総額が上場維持基準適合未達である中で、投資家にとってプラスと見なされました。
これらの要因が組み合わさり、フジタコーポレーションの株価が8月17日にストップ高となったと考えられます。
順位 | コード | 会社名 | 終値 | 前日比 |
1 | 3370 | フジタコーポ | 381 | 26.58% |