和心、ストップ高!

和心、ストップ高!

2023年8月22日

8月22日、小売セクターで株価が前日比10%超となったのは、値上がり3銘柄でした。

値上がり率のトップは、和心(9271)でストップ高となりました。
理由は、同社の決算発表に関連していると考えられます。

和心は2023年12月期第2四半期(1月から6月)の決算を発表しました。その内容によると、上期の連結最終損益が1600万円の黒字となり、前年同期の9600万円の赤字から大幅に改善しました。さらに、通期計画の8700万円の赤字をすでに上回る好結果でした。

具体的な要因としては、以下の点が挙げられます:

業績改善: 直近3ヵ月の4-6月期において、連結最終利益が前年同期比で2.7倍の3000万円に急拡大し、売上営業損益率も前年同期の-16.1%から5.3%に急改善しました。これは、和心の事業状況が好転していることを示しています。

営業外収益の増加: 和心は営業外収益として、受取利息や為替差益、コンサルティング業務による受取手数料などを計上しました。これにより、営業外収益は増加し、業績改善に寄与しました。

特別利益: 和心は特別利益として、賃貸不動産の固定資産売却益を計上しました。これも業績改善に一役買っています。

値上がり率の2位は、ワイエスフード(3358)でした。
急騰した理由は、同社の決算発表に関するポジティブな業績結果によるものと考えられます。

ワイエスフードは2023年3月期第1四半期(4月から6月)の決算を発表しました。その内容によると、経常利益(非連結)が前年同期比4.0倍の800万円に急増し、通期計画の1100万円に対する進捗率が72.7%となりました。これは非常に良好な業績改善を示す数字です。

具体的な要因としては、以下の点が挙げられます:

業績改善: ワイエスフードは第1四半期において経常利益を前年同期比4.0倍に増加させ、通期計画を既に超える進捗率を達成しました。これは会社の収益性と収益構造が改善していることを示しています。

売上営業損益率の改善: 直近3ヵ月の実績である第1四半期において、売上営業損益率が前年同期比で大幅に改善しました。これは収益の増加とコスト管理の改善を示しています。

株価の調整と反動: 7月26日から株価がほぼ下がりっぱなしだった可能性があります。この下落が一段落したことによって、株価は反動的に急騰した可能性があります。

値上がり率の3位は、海帆(3133)でした。
株価が大幅続伸した理由は、同社が再生可能エネルギー事業の拡大を進めるために、シンエネルギー開発と特別目的会社(SPC)の設立に基本合意したことが発表されたためです。

シンエネルギー開発は群馬県沼田市に位置する企業であり、太陽光発電事業を開発しています。海帆とシンエネルギー開発は、オフテーカー(購入者)向けの太陽光発電事業を共同で開発・推進するための特別目的会社(SPC)を設立することで基本合意しました。この発表は市場参加者にとって好材料と受け取られ、株価の大幅続伸を引き起こしました。

具体的な要因としては、以下の点が挙げられます:

再生可能エネルギー事業の拡大: 再生可能エネルギーへの関心が高まっている中で、海帆がこの分野での事業拡大を進める意向を示したことが注目されました。特に太陽光発電事業は、持続可能なエネルギー供給への取り組みとして重要視されており、市場の期待が集まりました。

特別目的会社の設立: 海帆とシンエネルギー開発の共同で特別目的会社(SPC)を設立するという提案は、両社の協力体制を明確に示しています。これによって、双方の技術やリソースを結集し、太陽光発電事業を成功させる可能性が高まったと受け取られました。

業績への影響予測: 発表によれば、この提携が海帆の業績に与える影響は既に業績予想に織り込まれているとのことです。したがって、市場は今後の業績改善に期待を寄せている可能性があります。

これらの要因により、海帆の再生可能エネルギー事業の拡大計画が好意的に受け止められ、株価の大幅続伸が引き起こされたと考えられます。

順位コード会社名終値前日比
19271和心47620.20%
23358YSフード48714.32%
33133海帆47011.90%
前日比値上がり10%超銘柄