8月29日、小売セクターで株価が前日比10%超となったのは、値上がり3銘柄でした。
値上がり率のトップは、海帆(3133)で、ストップ高となりました。
海帆(3133)が8月29日にストップ高となった理由は、同社が新たな店舗の出店に関する賃貸借契約と固定資産の取得を決議したことも影響しているようです。
8月24日の取締役会において、海帆は関東地方への新たな店舗の出店に関する賃貸借契約の締結及び固定資産の取得を決定しました。
また同社の主要株主に異動が生じたことも、市場の関心を引き起こした可能性があります。異動した主要株主としてNAICサステナブル合同会社が登場し、その所有する株式数と議決権の割合が変化しました。これは8月21日に発表された情報であり、その影響も考慮される可能性があります。
値上がり率の2位はかんなん丸(7585)で、2日連続のストップ高となりました。
中国において、日本の魚介類の輸入停止が長期化するという見方が強まっています。かんなん丸を含む日本国内の魚介類供給事業者には、需要が減少するという影響が予想されます。
一方で、需要の減少によって原材料の需要が緩和され、それに伴い原材料費が下がる可能性もあります。その結果、居酒屋関連の銘柄全般が注目されており、前日には別の企業である「マルシェ」が急騰していたほか、記事によれば当該日には「ワタミ」なども大幅に上昇しているとされています。このような動向も、居酒屋業態に関する市場全体の注目度が高まっていることを示しています。
値上がり率3位は、エイジレスの女性向けカジュアル衣料の製造販売のANAP(7585)でした。
個人投資家などから割安株との見方をされていることに加え、活発にフェスや企業コラボを行なっていることも注目されているようです。
順位 | コード | 会社名 | 終値 | 前日比 |
1 | 3133 | 海帆 | 474 | 20.30% |
2 | 7585 | かんなん丸 | 530 | 17.78% |
3 | 3189 | ANAP | 267 | 10.79% |