9月13日、小売セクターで株価が前日比10%超となったのは、値下がり1銘柄のみでした。
値下がり率のトップは、サンオータス(7623)でした。
株価が急落した理由は、同社の2023年4月から6月までの決算報告において、営業利益が前年同期比で29.8%減少し、5100万円になったことによるものです。
売上高は前年同期と同水準の39億5900万円で推移しました。特に輸入車販売事業が回復しなかったことが、売上高の停滞につながりました。ただし、エネルギー事業やレンタカー事業は好調で、売上の微増をもたらしました。
売上総利益は原価削減により増加しましたが、営業利益と経常利益は販売管理費の増加などにより前年同期比で減少しました。
人件費の増加、モビリティ関連への先行投資、減価償却費の増加、社内インフラ整備費用、物価上昇に伴う水道光熱費の増加などが減益要因として挙げられます。
当期利益について、前年同四半期において減資に伴う実効税率の変更や欠損金に対する繰延税金資産の一時的な計上があり、前期比で減益となりました。これらの特殊要因が一時的な影響を与えました1. サンオータスは通期で増益を見込んでいたため、第1四半期時点での減益が市場参加者にとって不安材料となり、株価が急落したと考えられます。
投資家は今後の業績改善に対する不透明感から、一時的な利益の減少に反応して売りを出したと言えます。
順位 | コード | 会社名 | 終値 | 前日比 |
1 | 7623 | サンオータス | 597 | -10.63% |