ネクステージ、反発!

ネクステージ、反発!

2023年9月19日

9月18日、小売セクターで株価が前日比10%超となったのは、値下がり2銘柄、値下がり2銘柄の合計4銘柄でした。
値上がり率トップは、ネクステージ(3186)でした。
保険契約捏造の問題が浮上した直後、ネクステージは社長交代を発表しました。この交代は企業の経営陣に対する対応措置の一部として実施されました。
保険契約捏造問題が発覚した影響で、ネクステージの株価は急落しました。株価は9月5日の終値である3,470円から12日の同1,848円まで一時40%以上下落しました。この急落は投資家や市場参加者に不安を引き起こし、反発に向けた要因となりました。
しかし15日には株価が急反発となりました。
これは、底打ち感からくる投資家の期待や、新しい経営陣の対応に対する期待からくるものかもしれません。
もっとも、依然として先行きには警戒感が根強いとの指摘があります。保険契約捏造問題が企業の信頼性に影響を与え、その解決と信頼回復には時間がかかる可能性があるためです。

値上がり率の2位は、TOKYO BASE(3415)でした。
同社は、2024年1月期第2四半期累計(2~7月)の連結決算を発表しました。この決算では、営業損益が前年同期の赤字から3億1600万円の黒字に転換したことが明らかになりました。さらに、直近3カ月の5~7月期でも営業黒字を維持しており、業況の回復基調を示唆しています。この好結果は投資家にとって非常にポジティブな要因となりました。

順位コード会社名終値前日比
13186ネクステージ2,14810.84%
23415TOKYO BASE33810.82%
値上がり率前日比10%超銘柄

値下がり率のトップは、Hamee(3134)でした。
第1四半期の連結決算が市場の期待を下回り、最終赤字に転落したことが主要な要因といえるでしょう。
第1四半期(5~7月)の売上高は前年同期比で6.8%増加し、新商品投入やコスメティック事業の躍進により増収となりました。しかし、営業利益は前年同期比で29.9%減少し、最終損益は1億3200万円の赤字となりました。この最終赤字は、商品ミックスの変化や一部海外子会社からの配当受け入れによる税金費用の発生などが影響しています。
低調な第1四半期の業績により、通期業績計画達成に対する不透明感が市場に先行しています。通期の業績計画自体は増収となる予定で、営業利益や最終利益も増加する見込みですが、第1四半期の結果から逸脱することが難しい状況となりました。

値下がり率の2位は、アースインフィニティ(7692)でした。
今期の小幅増益見通しに対する市場のネガティブな評価が影響していると考えられます。
同社は、2023年7月期の経常損益(非連結)が増加し、また、2024年7月期の経常損益も前年同期比で18.7%増加する見通しを示しました。しかし、市場参加者の期待に対して、増益幅が小さいと受け止められた可能性があります。

順位コード会社名終値前日比
13134Hamee880-17.06%
27692アースインフィニティ145-16.67%
値下がり率前日比10%超銘柄