ケーヨー、プレミアムTOBで、ストップ高に!

ケーヨー、プレミアムTOBで、ストップ高に!

2023年10月2日

10月2日、小売セクターで株価が前日比10%超となったのは、値上がり2銘柄、値下がり1銘柄の合計3銘柄でした。
値上がり率トップは、ケーヨー(8168)で、ストップ高となりました。
筆頭株主であるDCMHDがケーヨーの完全子会社化を目指して、ケーヨーの株式のTOB(株式公開買い付け)を実施することを発表したことが要因です。
DCMHDは、ケーヨーの筆頭株主であり、完全子会社化を進めるために、ケーヨーのTOBを実施することを発表しました。
TOBの価格は1300円とされ、この価格は先週末の終値から見て58.3%のプレミアムが設定されました。
TOBの期間は10月2日から11月14日までとなっており、この期間内に株主はTOBに応募できます。TOBが成立すると、同社の株は上場廃止となり、完全子会社化が実現されるでしょう。この点も市場参加者に影響を与え、株価の上昇に寄与しました。

値上がり率の2位は、アダストリア(2685)でした。株価が急騰した理由は、以下のように考えられます。
同社は先週末に上半期の業績決算を発表し、営業利益が103億円と前年同期比で85.1%増加したことを報告しました。第1四半期に比べて増益率が大幅に拡大したことが市場で好感を呼び起こしました。経済活動の正常化が予想以上に進み、商品企画や価格見直しが成果を上げたことが、業績の向上に寄与しました。
また、通期の業績予想を上方修正しました。従来の通期予想が140億円であったのに対して、修正後の予想は180億円となり、前期比で56.3%増加となりました。この上方修正は、経済活動の回復と商品戦略の成功を反映しています。
さらに、年間配当金も従来計画の65円から80円に引き上げ、前期比で20円の増配を実施することを発表しました。

順位コード会社名終値前日比
18168ケーヨー97118.27%
22685アダストリア3,20511.25%
値上がり率前日比10%超の銘柄

値下がり率のトップは、グッドスピード(7676)で、ストップ安となりました。
9月14日、監査法人から、同社の公表済みの決算に関して不適切な会計処理がある疑義が指摘されました。
同社は不適切な会計処理の疑義に対処するため、外部の有識者で構成される調査委員会を設置することを発表しました。この調査委員会は、疑義の詳細や対象期間、金額面での影響を調査し、問題を解明する役割を果たすことになります。ただし、調査委員会のメンバーや調査実施期間についてはまだ未定です。
同じく、同社は店舗の閉店に伴い、2023年9月期の連結決算において1億6,000万円の特別損失を計上する見込みであることも発表しました。これも株価への圧力となりました。

順位コード会社名終値前日比
17676グッドスピー717-29.50%
値下がり率前日比10%超の銘柄