10月3日、小売セクターで株価が前日比10%超となったのは、値上がり1銘柄、値下がり1銘柄の合計2銘柄でした。
値上がり率トップはケーヨー(8168)で、2日連続のストップ高となりました。
同社が完全子会社化を目指してDCMホールディングス(3050)からのTOB(株式公開買い付け)を受け入れたことによるものです。TOBの価格は1株あたり1300円で、買付期間は10月2日から11月14日までとされています。
DCMホールディングスは、ホームセンターの同業で持ち分法適用関連会社であるケーヨーを子会社化することで、プライベートブランド商品の販売拡大や商品開発力の向上、スケールメリットを生かした効率運営につなげる狙いがあります。
TOBが成立した後、所定の手続きを経てケーヨー株は上場廃止となります。このニュースを受けて、ケーヨー株はTOB価格にサヤ寄せする形で急上昇し、投資家からの買い予想数が増加したようです。これがケーヨー株が連日ストップ高になった主な理由です。
順位 | コード | 会社名 | 終値 | 前日比 |
1 | 8168 | ケーヨー | 1,121 | 15.45% |
値下がり率トップは、ヒロタグループホールデングス(3346)でした。
同社が立会外分売を行ったことによる影響と考えられます。立会外分売は、一定数量の株式を市場で売却することで、株式の分布状況を改善し、流動性を向上させる目的があります。
具体的には、2023年10月3日に652,800株が96円で分売されました。買付申込数量は1人につき10,000株(売買単位:100株)に限定されていました。この立会外分売は名古屋証券取引所で実施されました。
このような大量の株式が市場に出回ると、供給過剰となり株価が下落する可能性があります。これがヒロタグループホールデングス株式会社の株価が急落した主な理由と考えられます。
順位 | コード | 会社名 | 終値 | 前日比 |
1 | 3346 | ヒロタグループホールディングス | 95 | -10.38% |