10月6日、小売セクターで株価が前日比10%超となったのは、値下がり1銘柄のみでした。
値下がり率のトップは、カンセキ(9903)でした。暴落の理由は、2023年10月5日に発表した第2四半期累計(3~8月)単独業績を一転赤字に下方修正するとともに、2024年2月期通期業績予想を未定に修正したことによるものと考えられます。
ホームセンター事業においては、ペット用品や植物・園芸用品などの販売は引き続き堅調に推移していましたが、原材料の高騰などによる商品価格の値上げによる消費者心理への影響があり、売上高・利益が計画を下回りました。
WILD-1事業においては、新型コロナウイルス感染症対策による行動制限緩和により消費者趣向が多様化したことや、原材料費高騰や急激な円安の進行等の影響により、粗利益率も低下し、主力のキャンプ関連用品を中心に前年同四半期の売上を大きく下回り営業損失を計上することとなりました。
また、第3四半期以降につきましては、WILD-1事業における主力のキャンプ用品等の売上や在庫調 整の状況、コスト面での影響額を合理的に想定することが困難となりましたので、2024 年2月期通期業 績予想を一旦「未定」としています。
業績予想の下方修正を受け、配当予想も中間配当を無配とし、期末配当金を未定に修正しました。
これらの発表を受けて、市場はカンセキの業績に対する見通しを下方修正し、株価が暴落したと考えられます。
順位 | コード | 会社名 | 終値 | 前日比 |
1 | 9903 | カンセキ | 1,193 | -10.97% |