10月10日、小売セクターで株価が前日比10%超となったのは、値上がり1銘柄のみでした。
同社は、医療情報サービスや医療機器の開発・販売などを行う企業です。同社はエムスリーという大手医療情報サイトの運営会社と提携しています。
日本企業成長投資系の投資ファンド、Horus株式会社は、ビジョナリーホールディングスの株式を公開買い付け(TOB)すると発表しました。
TOBの価格は200円で、先週末の終値(110円)に対して81.8%も高い値段です。これは、投資ファンドがビジョナリーホールディングスの事業や将来性に高い評価をしていることを示しています。
また、ビジョナリーホールディングスはTOBに賛同しており、筆頭株主であるエムスリーもTOBに応募することで合意しています。エムスリーはビジョナリーホールディングスの32.33%の株式を保有しており、TOBに応募すれば約64億円の利益が得られます。エムスリーはTOB成立後も再出資して25%の株式を保有することを想定しています。これは、エムスリーがビジョナリーホールディングスとの提携関係を継続したいと考えていることを示しています。
TOBの買い付け株数に上限は設けられておらず、TOB価格に完全サヤ寄せを目指す動きが先行しています。サヤ寄せとは、市場での株価がTOB価格に近づくことです。これは、株主がTOB価格で確実に売却できると考えて市場で売り出すことや、投資家がTOB価格で安く買えると考えて市場で買い入れることによって起こります。
以上のように、ビジョナリーホールディングスの株価がストップ高となった理由は、日本企業成長投資系の投資ファンドが高額なTOBを発表し、同社やエムスリーがそれに賛同したことで、市場での需要が急増したためです。
順位 | コード | 会社名 | 終値 | 前日比 |
1 | 9263 | ビジョナリーホールディングス | 160 | 45.45% |